北方シネマ

(*)上映回によって時間や場所が変更することもあります。毎回の案内をご確認ください
学内駐車場は使えません。お越しの際は公共交通機関をご利用下さい
北九州市小倉南区北方4-2-1
北九州市立大学 北方シネマ(竹川研究室)
【電話】080-6458-1184 (水曜を除く平日 11:00-17:00 応対)
【email】kitagata.cinema@gmail.com
【料金】前売予約1000円・当日1200円・シニア/障害者1000円・大学生/高校生500円(資料代)・中学生以下無料

2017年7月11日火曜日

北方シネマ003『人生フルーツ』を上映しました

最多来場者数に迫る!

『人生フルーツ』上映しました




北方シネマ003は、『人生フルーツ』の上映でした。
この日北九州では、前夜から続く大雨で朝9時18分の段階には大雨洪水警報が出されていました。問い合わせの電話も100件ほどいただきましたし、夕方に控えた上映会の中止も危ぶまれました。

しかし、全国的に話題になっている今回の作品、東田シネマでも大反響でしたし、上映を楽しみに待っている方も多かったと思います。そこで、当日午後3時まで様子をみて、天候の回復を確認してから上映の決定をしました。




キャンセルのお電話も何本かいただいていたので、悪天候の中どの程度お客さん
が来られるか不安に思いましたが、蓋をあけてみるとそんな不安が杞憂であったことを知ります。開場前からたくさんの方にお集まりいただき、最終的には北方シネマ第1回『Start Line』に並ぶほどの来場者数を記録しました。(*北方シネマはこれまで3回の開催のうち、『Start Line』が最も来場者数が多かった回です。)

大雨の影響がなければ、おそらく今回の上映が最多来場者数を更新していたことと思います。記録更新は、次回以降に持ち越されました。



「シニア1枚と、学生1枚お願いします」


また、大学の講義で呼びかけがあったこともあり、「自分のおじいちゃん、おばあちゃんを誘って一緒に映画を観る」というような方も何組か見られました。さらには、上映後のアンケートでは「カミさんと見たかった!」「相方が来れず、残念」というものまで。みなさま、映画をご覧になられてどのような感想をお持ちになったでしょうか。ぜひ、周りの方とお話して、お互いどう感じられたのかを聞いてみてください。

重ね重ね当日は、足元が悪い中ご来場いただき、本当にありがとうございました。



会場内では、新聞・雑誌掲載の記事を掲示しました





『人生フルーツ』、話題のあまり新聞・雑誌掲載の数もダントツです。朝日新聞、東京新聞、キネマ旬報、ELLE…これまでの記事をまとめて会場に掲示しました。

関連書籍も大人気




映画『人生フルーツ』の主人公・津端しゅういち・ひでこ夫妻は、映画以前に数冊の本を出版されています。映画の公開に合わせてどこの書店でも好評だということですが、今回の北方シネマの上映に際しても物販コーナーを設け、書籍を販売しました。

やはり映画の上映後、コーナーには人の山が。
中でも、最新刊「ふたりからひとり 時をためる暮らし、それから」(2016)、四季の菜園生活について書かれた「あしたも、こはるびより」とその続編「ひでこさんのたからもの」が人気でした。

どれも写真が多く用いられていますし、映画にも登場したひでこさんの手料理のレシピが掲載されている本もあります。ふとした休日、手仕事を楽しみたい時などに何度も見返したくなるような本ではないでしょうか。どうぞ、書店などでみかけた際には手にとってみてください。




上映後のゲストトークは徳田光弘さん
(九州工業大学 建築・都市計画)




北方シネマ恒例のゲストトーク。
今回は、九州工業大学の徳田光弘さんをお招きして、建築や都市計画の観点からこの映画についてのコメントと、簡単な議論が行われました。ご自身がニュータウン出身ということもあり、自らの環境と比較しながら映画をご覧になられたようです。





人生フルーツ、ご覧になられた方の感想(一部)です




第2回より、北方シネマは映画をご覧になられた方が感想を共有できるようにしたいと考え、会場後方に模造紙を設けています。今回は多くの学生の方が感想を書き込んでいる姿を目にしましたが、中にはご夫婦で映画をみられた方と思われるコメントもあります。






紙で行われたアンケートは、これまでの中で一番多い90枚を回収しました。来場者の半分以上の方が感想を残してくださっています。いかに映画で心を動かされたかがうかがえます。映画の感想は北方シネマのホームページからでも書き込むことができます。引き続き、語り足りない方、家に帰ってからゆっくり自分の考えをまとめたい方は、そちらもどうぞご利用ください。


次回、北方シネマ004の作品は『まなぶ 通信制中学60年の空白を越えて』です。
上映日は8月4日(金)、18:00より北九州市立大学 本館A-101にお越しください。



来月もお待ちしてます!




北方シネマにはツイッターがある!

最近できました。

北方シネマの上映情報のご案内のため、北方シネマはツイッターのアカウントを作成しました。姉妹館 東田シネマの情報ももちろんのこと、近隣のドキュメンタリー映画の上映会、映画祭などのご案内もしていきます。

これまでの公式ホームページに加え、ツイッターのアカウントをお持ちの方はぜひご利用ください。

2017年7月7日金曜日

003 『人生フルーツ』2017/7/7 18:00-

風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土がえれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ

むかし、ある建築家が言いました。家は暮らしの宝箱でなくてはいけない。


 愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。


 かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめましたーー。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。


2017年7月3日月曜日

大学生協とタイアップ『人生フルーツ』絶賛紹介中です!

学内に人生フルーツの宣伝コーナーを作りました

北九州市立大学 本館地下1階「大学生協前」の掲示板です



いよいよ今週金曜日に迫った北方シネマ003『人生フルーツ』ですが、新聞や雑誌などいろいろなところで取り上げられ、記事になっています。

東田シネマで掲示されていたものを引き取り、現在北方シネマ(北九州市立大学)で紹介しています。上映当日は会場に移動する予定ですが、もしお気づきの際はぜひちらりとご覧ください。

あわせて、学内生協では『人生フルーツ』関連書籍を販売中です!


北方シネマは、この度北九州市立大学生協とタイアップし、『人生フルーツ』の関連書籍を販売していもらっています。生協を入ると目の前、一番正面の目立つところにコーナーを作っていただきました。

東田シネマでは、用意されていた書籍はすべて完売!


北方シネマでは、上映当日も書籍を用意します。しかし、東田シネマのように完売のおそれもございます。もし購入を希望される方は、今のうちに生協のコーナーも見られてみてはいかがでしょう。大学生協は平日10時から18時半、土曜日は12時から15時の間営業しています。

2017年6月28日水曜日

北九州市立大学 公開講座『ドキュメンタリー映画を楽しもう』

これ自体ひとつのドキュメンタリーかもしれない
すべての映画好きにおくられる贅沢な講座

 北九州市立大学では、「北方シネマ」スタート記念として、2017年公開講座『ドキュメンタリー映画を楽しもう!』を開催します。

 社会や文化との関わりを視野に入れ、フィクションとノンフィクションの境界を乗り越えながら制作されるドキュメンタリー作品の、「つくられかた」から「みかた」まで、それぞれのフィールドのプロが語ります。全5回の濃密な講座を通して、ドキュメンタリー映画に内在する「とる/とられる/みせる/みる」の実像にせまりたいと思います。

映画の街・北九州の7月の愉悦だ
これだけのキャストはもうあつめられない


【プログラム】


7月1日 シンポジウム「ドキュメンタリー映画と社会」

   竹川大介(北九州市立大学 文学部・人類学)
   稲月正 (北九州市立大学 基盤教育センター・社会学)
   大平剛 (北九州市立大学 外国語学部・国際政治学)
   小野憲昭(北九州市立大学 法学部・民法)
   片岡寛之(北九州市立大学 地域創生学群・都市計画)
   命婦恭子(西南女学院大学 短期大学部・臨床心理学)


7月8日 講演「ドキュメンタリー映画のなかの私」

   纐纈あや(映画監督・代表作品『ある精肉店のはなし』)


7月15日 対談「映画をうみだす・映画をみせる」

   川井田博幸(映画プロデューサー)
   樋口智巳 (小倉昭和館館主)


7月22日 講演「映像をつくろう」

   上田謙太郎(映像作家・代表作品『調律師とピアニスト』)

 

7月29日 シンポジウム「ドキュメンタリー映画と文化」

   森田良成(大阪大学 文化人類学・代表作品『アナ・ボトル』)
   福島勲 (北九州市立大学 文学部・フランス文学)
   山口裕子(北九州市立大学 文学部・文化人類学)
   斎藤園子(北九州市立大学 外国語学部・英語圏文化)
   門馬一平(北九州市立大学 非常勤・文化人類学)


      実費負担:全5回分 3000円(北九大生、高校生以下は無料)
      募集人員:100人
      申込期間:まだ定員に余裕があるので大学にお問い合わせください。
      申込方法:ハガキ、FAX、電子メールのいずれか

 申込方法に記された方法で、「郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号、『ドキュメンタリー映画を楽しもう』」をご記入の上、下記までお申し込みください。受領後、受講証(ハガキ)を発送いたします。

〒802-8577
北九州市小倉南区北方4丁目2番1号
北九州市立大学地域・研究支援課「公開講座」係
電話:093-964-4196
FAX:093-964-4221
Email:chiiki@kitakyu-u.ac.jp


朝日新聞 6月25日 掲載記事

読売新聞 6月25日 掲載記事

2017年6月2日金曜日

002『抗い ARAGAI 記録作家 林えいだい』 2017/6/2 18:00-


ルポルタージュは、
主題の選択から始まる。
1つのテーマを追い始めると、
次から次へと新しい疑問が生まれる。
僕は現場に身を置いて考える悪い癖がある。

時間とお金の無駄使いだと友人に笑われるが、
これが僕の方式であり生き方だ。
名もなき民衆の声なき声を、
しかと歴史にとどめていくことが、
僕自身が生きている証しなのかもしれない。

■監督■
西嶋真司

■朗読■
田中泯

■あらすじ■

福岡県筑豊の旧産炭地には、今もアリラン峠と呼ばれる場所がある。そこは、かつて日本に徴用された朝鮮人たちが炭鉱に向かう時に歩いた道である。しかし、その名は地図には載っていない。福岡県筑豊を拠点に、朝鮮人強制労働や公害問題、戦争の悲劇などの取材に取り組んできた記録作家・林えいだいがアリラン峠を歩く。林は筑豊に渦巻く様々な歴史の真相、国のエネルギー政策に翻弄された名もなき人々を記録してきた。



若い頃には北九州市教育委員会社会教育主事として地域の婦人会と公害問題に取り組み、告発運動に至る。37才の時に意を決して退職、フリーの記録作家となった。
林が記録作家になった背景には、反戦思想を貫いた父親の存在がある。神主だった父親の寅治は、民族差別に耐えかねて炭鉱から脱走した朝鮮人鉱夫たちを自宅に匿った。「国賊」、「非国民」とされた父親は、警察の拷問が原因で命を落とした。その体験が林の取材活動の原点となっている。


2014年8月9日、福岡市の雑木林を林が訪れる。1945年の同じ8月9日、そこで一人の特攻隊員が日本軍に銃殺された。国の命運をかけた重爆特攻機「さくら弾機」に放火したという罪が着せられていた。林はこの青年が朝鮮人であるが故に無実の罪を着せられたのではないかと疑念を抱き、真相に迫ろうと放火事件の目撃者のもとを訪ねる。徹底した取材の姿勢は、対象となる人物の重たかった口をも開き、決して忘れてはならない真実を浮き上がらせるのだった。

現在の林は、私設図書館の「ありらん文庫」に愛犬の「武蔵」とともに暮らしている。朝鮮人強制労働、公害問題、特攻隊の実相など、徹底した取材による膨大な資料が積まれ、歴史に埋もれた事実をここで記録してきた。
林が生まれ育った筑豊の炭鉱では、人々が懸命に生き、歴史を作った。女坑夫や石炭を荷積みする女沖仲仕など、明治から大正昭和にかけて日本の経済を支えた女性たちのことも生き生きと描いた。

重いがんと闘う林の指は、抗がん剤の副作用でペンを持てないほどだ。それでもセロテープでペンを指に巻き付けながら懸命に記録を残す。権力に棄てられた民、忘れられた民の姿を記録していくことが自分の使命であると林は語る。

「歴史の教訓に学ばない民族は 結局は自滅の道を歩むしかない。」 林えいだい

公式サイト:http://aragai-info.net/
予告編  :https://youtu.be/sKWpcqR-I-U